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寸胴鍋で作るカレー100人前

  • 執筆者の写真: rnakamura0
    rnakamura0
  • 9月7日
  • 読了時間: 5分

更新日:9月8日

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学園祭・文化祭の模擬店で提供される食品の中でもカレーライスは屈指の人気を誇ります。調理自体は野菜類を適当な大きさにカットして肉と一緒に煮込みルーを溶くだけのシンプルなものですが、使う具材やルーあるいはスパイスによってさまざまな味に変化するのも魅力です。工夫次第で学園祭ならではのオリジナルメニューとして人気が出るかもしれません。

調理自体はシンプルですが大量に作るとなると一気に難易度が跳ね上がります。家庭で作る場合とは消費する素材の量も準備する調理器具も違ってくるのであらかじめ計画を立ててから準備をすすめましょう。



1. カレーの分量計算と食材準備


🔹 基本の考え方

  • 市販のカレールー(バーモントカレーなど):1箱で約10人前(好みにより変動する)

  • 100人分を作るなら単純計算で約10箱分ですが、大量調理では味が安定しにくいので、業務用のフレークや粉末タイプのルーを推奨。(溶けやすいので味付に物足りなさを感じたら、すぐに足せる手軽さ)


🔹 100人前の目安(標準盛り)

  • ごはん … 10kg(米) → 炊きあがりで22kg(100人分 × 220g)

  • 玉ねぎ … 約20個(4kg)

  • にんじん … 約15本(3kg)

  • じゃがいも … 約40個(6kg)

  • 豚もも肉(薄切り) … 約6kg

  • 水 … 約15L

  • カレールー(業務用) … 約2kg(粉末・フレーク状がおすすめ)

  • サラダ油 … 200ml程度

  • 塩・砂糖・ココナッツミルク・ソース類(味調整用)


👉 多めに作りたい場合は、水と塩、油を足して伸ばし、ココナッツミルクや牛乳でコクを加えると、約20食分ほど増量可能です。


2. 使用する鍋と火力


  • 寸胴鍋 φ390(46L) … 100人前ならこのサイズが最適。慣れない内は50人前を2回に分けて作った方が無難です。

  • 寸胴鍋 φ480(86L) … 余裕あり。ただし高さがあるので、長いターナーでかき混ぜが必要。

寸胴鍋(蓋つき)
寸胴鍋(蓋つき)

ターナー(約75㎝)
ターナー(約75㎝)

  • バーナー(ガスコンロ) … 3連式(3重バーナー)を使用。


    3重バーナー(3連式ガスコンロ)
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    • ガス消費量:約0.95kg/h

    • 5kgボンベ1本で約5時間使用可能

    • 調理・保温・再加熱を考えると予備1本を用意しておくと良い。

3. ごはんの炊き方


  • ごはん100人分= 米(生米)10kg → 約22kg(炊きあがり)

  • 目安:

    • ガス釜(10L):5升5合炊き

    • 電気炊飯器(1~2升炊き)を複数台併用

    • 炊いたごはんは保温ジャーに小分けして保存(ガス釜には保温機能なし)


👉 米の計量と浸水は前日に済ませるとスムーズ。


ガス釜(10L)
ガス釜(10L)

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電気炊飯ジャー(2升)
電気炊飯ジャー(2升)

電子ジャー(6L)
電子ジャー(6L)


4. 調理の手順(大量調理用)


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  1. 下ごしらえ

    • 野菜を一口大にカット、肉も一口大に。

    • にんじんは下ゆでしておくとアクが出にくい。

  2. 炒める

    • 寸胴鍋に油を熱し、肉を炒める(白くなる程度)。

    • 砂糖を少し加えると玉ねぎのカラメル化が進みやすい。

    • 玉ねぎを加えてあめ色になるまで炒める。

  3. 煮る

    • 水+野菜を加え、沸騰後アクを取りながら中火で煮る(野菜が柔らかくなるまで)。

  4. ルー投入

    • 火を止め、粉末ルーを少しずつ加える。

    • 溶け残りがないようにしっかり混ぜる。

    • カレーは火をかけたまま放置すると焦げます。よくかき混ぜて焦がさないようにしましょう。

  5. 寝かせる

    • 蓋をしてしばらく置き、味を落ち着かせる。

    • 提供前10分くらいに再加熱し、焦げ付きに注意しながら混ぜる。

  6. 提供

    • ごはん220gをよそい、カレーをかける。

    • 福神漬けやらっきょうなどを添えると見栄えがよい。


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5. 運営の工夫(学園祭ならでは)


  • 係分担

    • 調理係(具材カット・炒め・煮込み)

    • 盛り付け係(ごはん・カレーよそい)

    • 会計係

    • 呼び込み係

  • 安全面

    • 調理は必ず火元担当を固定し、他の人は近づかない。

    • 食中毒防止のため、肉はしっかり火を通す。

    • 手袋・帽子・エプロン必須。

6.原価(食材費)を計算して販売計画を立てよう

食材

分量

単価(目安)

金額

10kg

400円/kg

4,000円

豚もも肉(薄切り)

6kg

800円/kg

4,800円

玉ねぎ

4kg(約20個)

200円/kg

800円

にんじん

3kg(約15本)

250円/kg

750円

じゃがいも

6kg(約40個)

300円/kg

1,800円

業務用カレールー

2kg(1袋50皿分×2袋)

1,500円/kg

3,000円

調味料・油・福神漬け等

適量

一式

1,000円

👉 食材費合計:16,150円(約16,000円)


雑費(販売用の容器、スプーンなど)

項目

数量

単価

金額

容器(使い捨てどんぶり)

100個

20円

2,000円

使い捨てスプーン

100本

5円

500円

ナプキン・袋など

100セット

5円

500円

👉 雑費合計:3,000円


💡合計すると2万円前後になります。

これら材料費に加え調理機材のレンタル代(+15,000円以上)を加えると

3万5千円ぐらいになるでしょうか。


一皿350円以上で完売しないと利益は出ませんね…


まとめ


  • 鍋は46Lサイズの寸胴鍋+業務用粉末ルーを使うのがベスト。

  • 米10kg(22kgごはん)+具材合計約20kg+水15Lで100人分が安定して作れる。

  • ガスボンベは2本以上必須、保温ジャーを多めに用意

  • 調理は「玉ねぎをしっかり炒める」ことと「ルーを段階的に入れる」ことで味が安定。

  • 利益を追求するなら価格を高めに設定する。嵩増しで多めに作る。


以上が学園祭でカレー100人前を作る際のヒントになります。

いかがだったでしょうか?思ったより利益が出ないものですね。米も値上がりが続いていますし、別のメニューも検討した方が良いかもしれません。しかしながら、鍋から漂うスパイスの香りは食欲を刺激します。皆様の創意と工夫で人気のカレーを生み出せれば強気の値段設定でも完売するかもしれません。某有名大学のカレー部が販売するカレーなどは500円という価格設定にもかかわらず当日の午前中までに売り切れる大人気のカレーです。部員が修行のためにインドへ赴きカレーの極意を学んできたとか…。真意の程はさておき、オリジナリティあふれるメニューを開発できたらSNS等でしっかりと宣伝して完売を目指してがんばりましょう。




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