茶道具レンタルで気軽に始める茶の湯体験|抹茶茶碗から水差しまでセットでご提供
- rnakamura0

- 9月9日
- 読了時間: 5分

茶道は、日本の伝統文化を体感できる最も身近で奥深い芸術のひとつです。茶室や和の空間で、亭主と客が一服の茶を通じて心を通わせる茶の湯は、単なる飲食ではなく「おもてなしの心」を形にした所作です。
しかし、茶道を体験したいと思っても「茶道具を一式そろえるのは大変そう」「初心者なので何が必要かわからない」と感じる方は少なくありません。そんな方におすすめなのが、茶道具のレンタルサービスです。必要な道具を一式レンタルできるため、初めての方でも気軽に茶の湯を体験できます。
本記事では、茶道の基本的な流れや作法にふれながら、レンタルできる茶道具の役割と使用場面について解説します。
茶道の基本と作法
茶道の基本は、千利休が大成した「和敬清寂(わけいせいじゃく)」の精神にあります。
和:互いに和み、調和する心
敬:相手を敬い、礼を尽くす心
清:清らかに整える心
寂:心の静けさを重んじる心
この精神を背景に、亭主(茶を点てる側)は客を迎え、客は礼をもって茶をいただきます。流派や場面によって細かな違いはありますが、茶会の基本的な流れは次の通りです。
亭主が客を迎え入れる
道具を清めて準備する
抹茶を点てる
客が菓子をいただいた後、茶をいただく
道具を片付け、礼を交わす
それぞれの段階で、茶道具は欠かせない役割を担っています。
レンタルできる茶道具セットの内容と役割

当社の茶道具レンタルサービスでは、基本的な茶会を行うために必要な道具をセットでご用意しています。各道具の名称と役割を見ていきましょう。
1. 抹茶茶碗(まっちゃちゃわん) ×2
抹茶を点てるための器です。茶碗は茶の湯の中心的存在であり、客は茶碗を両手で持ち、回して口をつけます。レンタルセットには2つの茶碗が含まれているため、複数人での体験や予備としても安心です。
2. 水差し(みずさし)
茶を点てる際に使う清水を入れる容器です。点前の最中に茶碗や柄杓をすすぐための水を補給します。清らかな水を扱う水差しは、茶会の清浄さを象徴する存在でもあります。
3. 建水(けんすい)
茶碗をすすいだ際の湯や水を捨てるための器です。点前中に何度も使われ、常にそばに置かれます。建水があることで、茶室の中を清潔に保つことができます。
4. 棗(なつめ)
抹茶を入れる小さな容器です。漆塗りで丸みを帯びた形をしており、棗の蓋を開けて茶杓ですくい取ります。薄茶の点前でよく使われ、上品で美しい存在感を放ちます。
5. 蓋置き(ふたおき)
柄杓や茶釜の蓋を一時的に置くための小道具です。小さいながらも点前に欠かせず、竹や陶器、金属など多様な素材で作られています。道具を丁寧に扱う心を象徴する役割を担います。
6. 柄杓(ひしゃく)
茶釜から湯をすくうための竹製の道具です。水差しや茶碗へと水や湯を移す所作は、茶道における見どころのひとつ。柄杓の動きには亭主の心が表れるとも言われています。
7. 茶杓(ちゃしゃく)
棗や茶入から抹茶をすくい取るための細長い竹製の道具です。わずかな茶杓の一さじにより、茶の味わいが決まります。亭主の繊細な気配りが表れる道具です。
セットに含まれない道具について
茶巾(ちゃきん)
茶碗を拭き清めるための布で、使用ごとに洗濯が必要となる消耗品です。そのためレンタルセットには含まれていません。
茶筅(ちゃせん)
抹茶を点てるために欠かせない竹製の道具です。繊細で消耗が早いため、こちらも各自でご用意いただく必要があります。
茶釜(ちゃがま)のレンタルも可能

本格的な茶の湯を体験するために欠かせないのが茶釜です。当社では、茶会や体験イベント向けに電熱式の茶釜セットをオプションでご用意しています。炭火を扱う必要がないため、どなたでも安心して使用でき、室内の会場でも安全に設置できます。
茶釜セットの内容
釜(かま):湯を沸かすための本体
釜の蓋:釜を覆い、湯の温度を保つための蓋
割かん(わりかん) ×2:釜と風炉の間に差し込み、安定させる金具
風炉(ふうろ):釜を据える台。茶室に調和する落ち着いたデザイン
五徳(ごとく):釜を安定させるための台座金具
敷き瓦(しきかわら):風炉の下に敷いて安定感を保つための板状の部品
電熱(でんねつ):炭火の代わりに湯を沸かす電熱式ヒーター
この電熱式茶釜セットを組み合わせることで、炭火を使わずとも本格的な茶会の雰囲気を演出できます。安全性と利便性に優れているため、初心者の方やイベント利用にも最適です。
茶道具レンタルのメリット
初心者でも安心:必要な道具を一式そろえる手間がなく、すぐに体験を始められます。
イベントや研修に最適:学校行事や企業研修、国際交流イベントでも利用可能。茶道を通じて日本文化をわかりやすく紹介できます。
コストを抑えられる:本格的な茶道具を購入するには高額ですが、レンタルなら必要な時だけ利用できます。
茶道の場面での道具の使い方(流れの例)
茶碗を清め、建水に湯を捨てる
棗から茶杓で抹茶をすくう
茶筅で点てる(各自でご用意ください)
客に茶碗を差し出し、客は礼をしてから受け取る
茶碗を回し、一服をいただく
飲み終えた後は建水に残り湯を捨て、茶碗を清める
この一連の流れを通じて、それぞれの道具が自然に登場し、役割を果たします。
まとめ|レンタル茶道具で気軽に日本文化を体験
茶道は「おもてなしの心」を体現する日本文化の象徴です。道具ひとつひとつに意味と役割があり、その使い方を通して相手への敬意や空間の美しさを学ぶことができます。
当社の茶道具レンタルサービスなら、初心者からイベント利用まで幅広く対応可能です。抹茶茶碗や棗、柄杓など基本のセットに加え、必要に応じて茶釜のレンタルも可能。茶巾や茶筅をご自身で準備していただければ、すぐに茶会を開くことができます。
初めての方も気軽に日本文化を体験できる京都レントオールのレンタルサービスを、ぜひご活用ください。




コメント